もう一つの世界・七夜
お待ちどう様です
それでは続きいきます!
さてさて、念願のパーマネントもかけ、散々笑いまくりやがった(笑)ユウキと一緒に、山形の鉄砲町にあるミツオの家へ行った
しばらくするとアベもやって来た
早速【卒業記念の飲み会】の店を決める事にした
(何か違う事を妄想していらした方スミマセン酒飲みでした汗)
【卒業して、みんなバラバラになろうとも、この友情は永遠に不滅だ!】
という主旨の旗の下、あえて男同士で飲む事になったのだ
先ずは取り合えず七日町をブラブラする事にした
そして
「ここでいいんね。ここで」
と入ったスナックは、マスターが一人でやっている店だった
我々は、昨日晴れて高校を卒業した事を言うと、おもいっきりサービスするよと言ってくれた
一同:「よっ!マスター太っ腹!」
「それでは乾〜杯!」
まあ男だけで、ちょっと物足りない飲み会ではあったが、なんと言っても友情を誓い合う会だ
そして、丁度ほろ酔い気分になったその時
ドアが開き、三人の成人の女性が店に入って来た
なんか店内の空気が変わった気がした
その中の一人のダイナマイトバディの女性がコートの下に○○デパートの制服を着ていたので、勤務帰りに一杯飲みに寄った常連さんだな
という事が分かった
三人はカウンターに座った
しばらくマスターと話していたが、急にダイナマイトバディの女性が我々の方を振り向き
「あら〜、昨日卒業式だっけの〜?」
と話かけてきた
一同:「は、はい」
ダ:「おめでとう」
一同:「あ、いや、どういたしまして」
そんな会話から、女性達は我々の席へと移動して来た
始めは少し緊張気味だったが次第に酔いが回り
早速、女好きのユウキは、
三人のうち、一番小柄でおとなしめのコバヤシさんが気に入ったらしく
「コバヤシさんメンごいィ〜」
と連発し始めた
ダ:「あら〜コバヤシさんモテるごど〜」
コ:「………」
ダ:「でもねぇ〜コバヤシさん、人妻だよ。ユウキ君ザンネン!まあ飲んで、飲んで」
ユ:「コバヤシさん好ぎだァ〜」
ダ:「はい、はい、コバヤシさん人妻〜。さあ飲んで、飲んで〜」
と何度か繰り返すうちに、ユウキはツブれていた
私も危なく、ダイナマイトバディに違うモノをツブされそうになったりして焦った汗
でワイワイ騒いでいると
「タクシー来ました」
とマスターが言った
一瞬、店内は静まり
一体誰が、この盛り上がっている最中に帰るんだ
という空気になった
タクシーを呼んだのは、人妻コバヤシさんだった
人妻コバヤシさんは、気まずそうに
「それでは…」
と言い、席を立ち外へ出ると、何を思ったのか、突然ユウキが起き上がり
「コバヤシさ〜ん」と叫びながら、彼女の後を追った
「ユ、ユウキ〜!」
我々もその後を追った
外に出ると、タクシーに乗り込む寸前の人妻コバヤシさんが見えた
そして、ユウキは地面に倒れ、もがいていた
タクシーのドアが閉まる
「コ、コバヤシさ〜ん!」と叫ぶユウキ
人妻コバヤシさんを乗せたタクシーは走り去る
その後もユウキの叫ぶ声が、静まり返った深夜の七日町大通りに響きわる
………
あのさ…汗
今日の飲み会の主旨って…
愛情じゃなかったよね…
心配そうに、店からマスターも出て来てくれた
ガ:「マスター!ユウキは大丈夫ですから!心配ないです」
マ:「いや…お勘定が…」
「………」
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