もう一つの世界・七昼

⇒ガGラ

2007年11月04日 00:00

あれは高校の卒業式の翌日

アベ君、ユウキ君、ミツオ君(次から敬略させて頂きます)と前々から話合ってた計画を実行に移す日がやって来た

まずはその前に、初のパーマネントをかけるため、ユウキのおふくろさんが経営している美容室へ行った

初めて足を踏み入れる女性の園に心臓は異常に高鳴った

カランカラン
ドアを開けると床屋さんとはまた違った匂いが漂っている

「いらっしゃい」

「どうも…」

「それじゃ、先ずシャンプーするから、そこに座って」

「はい」

そう言って指示されたイスに腰かけると、突然背持たれが倒れた

「ギャ!」

かなり焦った
(女の人は寝ながらシャンプーするんだ〜!)

すると、今度は顔にタオルを被せられた

まるでこれから手術でもされるかの様で不安になった

シャーーー

シャワーの音が聞こえ始めた

「おー。寝ながら髪を洗ってもらうのも中々いいものだな」

次第に不安感は安らぎへと変わっていった

洗ってもらってる最中に、顔を覆ったタオルがずれて、ユウキのおふくろさんと目が合う度に、無言でタオルをかけ直すおふくろさん

そんな、おふくろさんに向かって、心の中でこうつぶやいた

「この照れ屋さん」


さてさて、お待ちかねのパーマネントですよ

一生懸命いろんなサイズのロッドと呼ばれるモノを探す、おふくろさん

何せ、昨日卒業したばっかりだから髪短け〜

「これだな」

そう言って、早速作業開始!

「い、痛でぇぇえ!頭皮剥がれる〜〜!」

「少し我慢して。髪短くて、巻きづらいんだズ」

ユウキが後ろで笑っていた

時折「うっ」といううめき声を挙げながらも、なんとか終了した

鏡を見ると、スゴいロッドの数だった

「欲を言えば、ロッドの色を統一してもらいたかったネ」

と言った次の瞬間
パーマ液なるモノをかけられた

「うぎゃあぁあぁー!あだ、あだ、あだま溶げる〜〜」

ユウキが腹を抱えて笑っているのが見えた


2時間後

ちょっとグッタリしながら
鏡に映る自分を見て

「なんだかサザエさんみだいだぁ…」
と感想を言うと

「そだなごどないよ。髪伸びっどイイぐなっから〜」
と言われた

ユウキが口を抑えながら、部屋を出て行った

………

す、すみませんっ汗

前置きが長くなってしまいました…

後編必ず今日中に書きますのでお待ち下さい


という事で


つ・づ・く

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