ペットの思ひ出〜オタマジャクシ

⇒ガGラ

2007年08月13日 00:01

先ず初めに
私はカエルが苦手です


ある夏の日
川で遊んでいたら大きなオタマジャクシの大群を見つけた

原始のDNA?

狩るというオスの習性?

夢中になって採った

気づくとバケツはオタマジャクシでいっぱいになった
ちっちゃいオタマジャクシは、あまりに小さいので顔が分からないが、この大きなオタマジャクシは、なんとも言えないくらい愛嬌のある顔をしていて、見てて笑えた

「今日は大漁!大漁!」
と言いながら家に帰った

「今日は何捕まえてきた?」
とバケツをのぞきこむ家族が、次々と顔色を変えた

「今すぐ捨ててこい!」

という家族に、必死でオタマジャクシのプレゼンを始めた

「見て見て、このオチョボ口、めんこいべぇ。目と目がこんなに離れているんだじぇ。おもしゃいよねぇ」
なんとか飼う事を許可してもらった

それからしばらくすると足が出てきた…

【オタマジャクシはカエルの子。ナマズの孫ではないわいな。それが何より証拠には。やがて手が出る足が出る】

唄っている場合ではなかった

今まさにカエルに変わろうとしているオタマジャクシが、バケツの中にウヨウヨいるのだ

とてもじゃないが近づく事すらできなくなっていた

「やばい。かなりやばい。このままでは家中がカエルだらけになってしまう…早く、早くなんとかしなければ…」

あんなに可愛く見えた顔も、段々醜いカエルヅラになっている

も、もう限界だ

その日の夜…

バケツを持った父は、一人暗い夜道へと消えて行ったのでした…

関連記事