21世紀少年★回遊記

さあ今回で【デパートの思ひ出】も最終回です

この一週間、頭の中は当時のデパートの思い出で一杯でした

前にも書きましたが、母親の実家が山形市の桶町(今の七日町の八文字屋の裏の通り)で、祖父が下駄屋をしてまして、ちょくちょく連れて行かれました

バスの中からデパートの赤いアドバルーンが見えてくると、もうワクワクでした
(因みに父親の実家は南陽市の宮内でしたので、それはそれで楽しい思い出が一杯あります)

私の幼い頃(66〜70)のデパートと言えば、やはり七日町の【大沼】と【丸久】でした

大沼デパートの地下には映画館があったんですよ
(今の山交ビルにもありましたね松竹系の)
メロンの生ジュースが美味くてねぇ
今でも最上階の食堂？レストラン？のメニューに、あったのには感動しました


デパートに行くと、先ずは婦人服売り場で、延々と母親の買い物に付き合わされます

この苦痛の時間を耐えれば、パラダイスが待っている！
そう自分にいい聞かせて我慢しました

ここで下手にカンシャクを起こし、母の気分を損ねようもんならパラダイスも水の泡ですから（苦笑）

足が棒になる頃、やっとオモチャ売り場に到着

行く度に新しいオモチャがあり楽しかったなぁ

私はソフトビニール製の怪獣人形がお気に入りでした

やはり、あの頃は子供が沢山いた所為なのでしょう
オモチャ売り場はメチャメチャ広かったです

まあ母親としては、買い物に付き合わせたお駄賃という意味合いもあるのでしょうね
必ず何か一個は買ってくれました

で、昼時間は混むからという事で、時間をずらしてのランチ

テーブルに何気に置いてある星座占いの機械
「やっていい？」
「ダメ」
「やっていい？」
「ダメ」
の問答を繰り返した末に、やっと許しを得て、お金を入れてもらいレバーを引いたのはいいのですが、自分の星座に矢印を合わせなかったのに気付き、うれしさ半減した事もありました

たまに窓際に座れた時は、山形市内を見下ろせて、なんだか最上義光の気分でした

デパート巡りも終わりに差し掛かると一気に地下に下り、混雑する地下食品売り場に行かされます

ほんと凄い人ゴミなので、はぐれないように、母の服を必死で掴んでました

デパートでの最後の買い物が終わり外に出ると、いつも街は夕暮れでした

多分、その頃には疲れと眠気で、私のデパートの思ひ出は、いつもそこで終わりを告げるのでした


一週間、お付き合いありがとうございました