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2008年07月21日

☆木曜スペシャル!☆

今日は月曜日だけどね照



20代の頃

家のベランダで餌付けに成功したヒヨドリを写真に収める為、早朝からカメラを構えて待機していた
ふと視線を遠くにやると、2〜3羽の鳥が何かに絡み合うようにして飛んでいるのが見えた

「なんだ?」

初めは、お祭りで売っている銀色の風船かなぁとも思ったのですが、あまりにもキレイに横一直線に移動するので、200mmのレンズの付いたカメラで覗いてみた

それは銀色に輝る球体の物体だった

私とその物体の距離は約250メートルくらいだったでしょうか

南から北へとその物体はゆっくり飛んでいきました

これがその時撮った写真です


少しアップ



心霊写真と言えばたまたま写ったという代物ですが、これは実際に肉眼で見えたものを意識して撮るという行為をする訳ですから明らかに違う次元な話です


それから数日後、山形放送のラジオ番組にUFOディレクターで有名な矢追純一氏が出演するという事を知ったので、手紙と一緒に写真を送ってみました

なんと私の手紙が読まれました

そして同封した写真を見た矢追氏に

「これは小型の偵察機か何かでしょうね。羽根もなく球体で金属的な物体が空を飛ぶというのはUFO以外、考えられませんね」
とコメントを頂きました


今、ケータイ電話にカメラが付いた事で、いつでもUFOを撮るスタンバイはできているのですが、どうも未知との遭遇が途切れている今日この頃です

  

Posted by ⇒ガGラ at 17:37Comments(19)

2007年11月21日

もう一つの世界・八夜2

「夜の新宿♪う〜ら通り〜♪肩を寄せあう通り雨〜♪」

「あなたといれば♪ああ♪…この東京砂漠〜♪」

そんな歌が何度も何度も、頭の中でリピートしていた

ト:「ガジラさん。どうする?」

ガ:「どーしましょ…」

折角ここまで来て、スゴスゴとホテルへ戻るわけにもゆくまい

ガ:「それじゃ、記念写真でも撮りますか」

人は極限状態になると、訳の分からない行動を起こすらしい

「せ〜の。だっちゅ〜の!」
あの頃流行っていたギャグだ
(汗)

とその時ケイタイが鳴った

「何しった?」

Kちゃんからだった

ガ:「さ迷ったズゥ!」

K:「早ぐ来いズゥ!」

ガ:「場所わがらねんだズゥ」

K:「どさいだのや?」

ガ:「末広亭と書いてある店が、目の前にある」

K:「わがった。むがえにいぐ!」


なんか急に頭の中の曲が、サンダーバードに切り替わった


5分後

Kちゃんと、淡い鶯色の着物を着て、短髪の髪をキチッとポマードで固めた、チョコッと小林幸子似の(多分男だと思うのが)ママが迎えに来てくれた

で、その二人の国際救助隊に案内され、とあるビルの4階にある【ニューハーフ】のお店へと行った



店では、もう仲間達が飲んでいた

「あら。いらっしゃ〜い」
お約束の挨拶に招かれ席に着いた

店にはママの他に、4人の女の子(?)がいた

一人を除き(笑)、どの子も目を合わせられないくらいの美女達だった

なんと言ったらいいのだろう

彼女達の、一つひとつの仕草が実に可愛いのである

(喋ると男だけど汗)

女の子がそんな仕草をしたら、男はイチコロだべ

というのを元男の彼女達は熟知しているのだ

男が理想とする女性が男

やばいなぁ…この世界


しばらく飲んでいたらショータイムが始まった

ダンス、お笑い、お色気…

元総理じゃないが
「感動した!」

人をとことん楽しませるプロフェッショナル集団が、そこにいた



帰りの道すがら

「ガジラ君!」
とKちゃんが、息を切らしながら駆け寄ってきた

ガ:「何やぁ?」

K:「んとよ。○○ちゃんと××ちゃんは無くて、△△ちゃんは、まだ有るんだど」


うぎゃああ!!

ほだな事、わざわざ聞いでくんなズゥ〜汗




その後

トーちゃんと、カーちゃん(トーちゃんの奥さん)とホテルの前にいた屋台のラーメンを食べた


まだ少し肌寒い四月の夜に、ニコニコしながら一心にラーメンを作るオヤジを見て、またここにもプロフェッショナルがいる!と思った

そんなオヤジの作ったラーメンをすすりながら、東京の旅は幕を閉じていったのでした



追伸

それから数日後

仲間の数人が
「あの店の○○ちゃんからメールが来た!」
と騒いでいた

あるひとりに聞いた

ガ:「なしてメールなんか来んのや?」

仲:「んだって、あの時みんなでメルアド交換しあったべしたぁ〜」


もしかして、それって…私が東京砂漠で、さ迷っていた頃の話ですかね…


まったく!


ほだなごどばっかりして…………








たのむ○○ちゃんのメルアドおしぇでケロ〜〜





〜おしまい

thanks!
(¨)d


  


Posted by ⇒ガGラ at 00:00Comments(11)

2007年11月20日

もう一つの世界・八夜1

三年前の四月


おっと

これも(笑)R指定ですので、よろしくお願いします



十数人の仲間達とマイクロバスを借りて東京に行った時の話です


先ずは、横浜の[みなとみらい]という所に行きました

この辺は軽く流します
(笑)

で、その後

宿泊するホテルのある西新宿へと行きました

みんなをホテルの前に降ろして、運転手の通称トーちゃんと二人でバスを止めるため、ホテルの人に渡された地図を見ながら駐車場へ向かいました

ところが地図に書かれている交差点がどうしても見つからない

三周目で、やっと交差点が立体交差というのが分かり、なんとか駐車場に止める事ができました

そんなんで手間取っていると、アノKちゃんから私のケイタイに電話が入りました

K:「何しったんだずぅ。先に行ってっがら、二人であどがら来てけろはぁ」
(Kちゃんは若い頃、新宿のバーでホステスをしていて、その頃馴染みだったお店に行く事になっていました)

ガ:「ば、場所わがんねズ」

K:「タクシーの運ちゃんさ、新宿二丁目の○○って言うどわがっから。じゃーネェー」

ガ:「……………」



夜の西新宿でタクシーを探すのがこんなにも大変だとは思いませんでした

やっと見つけたタクシーに乗り、行き先を告げた

運:「○○?…」

ガ:「はい」

運:「○○は、チョッとわかりませんねぇ」

ガ:「あら〜。じゃちょっと電話して聞いてみます」

Kちゃんに電話をした

K:「今、立て混んでいるから、後でよこして!」

ガシャン!ツーツーツー…

ガ:「立て混んでいるそうです汗」

運:「それじゃ取り合えず二丁目まで行きますので、そこからは、その人に聞いて貰えますか?」

ガ:「そうします」

という事で、新宿二丁目でタクシーを降りた

こりゃ店の名前言っても分からないわと納得

山形駅前の3000倍はあろう看板とネオンがギラギラしていた

【新宿二丁目】
これを聞いてピンとこられた方もいらっしゃるでしょうが

渋谷は若者の街

巣鴨はお年寄りの街

そして

新宿二丁目は!

オカマ・ゲイ・ニューハーフの街なのです!!

行き交う女性が全て男に見えます

行き交う男性が全てゲイに見えてきます…汗

そんな私とトーちゃんも、そう見られていると思います
大汗

なぜか急に、お尻の辺りがムズムズしてきました

多分、トーちゃんも同じだったと思います


急いでKちゃんに電話しました








アレ






















繋がらない!





〜つづく



ま、またかよ


ワレ^_^;

  


Posted by ⇒ガGラ at 00:00Comments(23)

2007年11月04日

もう一つの世界・七夜

お待ちどう様です

それでは続きいきます!


さてさて、念願のパーマネントもかけ、散々笑いまくりやがった(笑)ユウキと一緒に、山形の鉄砲町にあるミツオの家へ行った

しばらくするとアベもやって来た

早速【卒業記念の飲み会】の店を決める事にした
(何か違う事を妄想していらした方スミマセン酒飲みでした汗)

【卒業して、みんなバラバラになろうとも、この友情は永遠に不滅だ!】

という主旨の旗の下、あえて男同士で飲む事になったのだ

先ずは取り合えず七日町をブラブラする事にした

そして
「ここでいいんね。ここで」

と入ったスナックは、マスターが一人でやっている店だった

我々は、昨日晴れて高校を卒業した事を言うと、おもいっきりサービスするよと言ってくれた

一同:「よっ!マスター太っ腹!」

「それでは乾〜杯!」

まあ男だけで、ちょっと物足りない飲み会ではあったが、なんと言っても友情を誓い合う会だ

そして、丁度ほろ酔い気分になったその時

ドアが開き、三人の成人の女性が店に入って来た

なんか店内の空気が変わった気がした

その中の一人のダイナマイトバディの女性がコートの下に○○デパートの制服を着ていたので、勤務帰りに一杯飲みに寄った常連さんだな
という事が分かった

三人はカウンターに座った

しばらくマスターと話していたが、急にダイナマイトバディの女性が我々の方を振り向き

「あら〜、昨日卒業式だっけの〜?」
と話かけてきた

一同:「は、はい」

ダ:「おめでとう」

一同:「あ、いや、どういたしまして」

そんな会話から、女性達は我々の席へと移動して来た

始めは少し緊張気味だったが次第に酔いが回り

早速、女好きのユウキは、
三人のうち、一番小柄でおとなしめのコバヤシさんが気に入ったらしく

「コバヤシさんメンごいィ〜」
と連発し始めた

ダ:「あら〜コバヤシさんモテるごど〜」

コ:「………」

ダ:「でもねぇ〜コバヤシさん、人妻だよ。ユウキ君ザンネン!まあ飲んで、飲んで」

ユ:「コバヤシさん好ぎだァ〜」

ダ:「はい、はい、コバヤシさん人妻〜。さあ飲んで、飲んで〜」
と何度か繰り返すうちに、ユウキはツブれていた

私も危なく、ダイナマイトバディに違うモノをツブされそうになったりして焦った汗

でワイワイ騒いでいると

「タクシー来ました」
とマスターが言った

一瞬、店内は静まり
一体誰が、この盛り上がっている最中に帰るんだ
という空気になった

タクシーを呼んだのは、人妻コバヤシさんだった

人妻コバヤシさんは、気まずそうに

「それでは…」

と言い、席を立ち外へ出ると、何を思ったのか、突然ユウキが起き上がり

「コバヤシさ〜ん」と叫びながら、彼女の後を追った

「ユ、ユウキ〜!」
我々もその後を追った

外に出ると、タクシーに乗り込む寸前の人妻コバヤシさんが見えた

そして、ユウキは地面に倒れ、もがいていた

タクシーのドアが閉まる

「コ、コバヤシさ〜ん!」と叫ぶユウキ

人妻コバヤシさんを乗せたタクシーは走り去る

その後もユウキの叫ぶ声が、静まり返った深夜の七日町大通りに響きわる

………

あのさ…汗

今日の飲み会の主旨って…
愛情じゃなかったよね…


心配そうに、店からマスターも出て来てくれた

ガ:「マスター!ユウキは大丈夫ですから!心配ないです」


マ:「いや…お勘定が…」

「………」
  

Posted by ⇒ガGラ at 17:30Comments(10)

2007年11月04日

もう一つの世界・七昼

あれは高校の卒業式の翌日

アベ君、ユウキ君、ミツオ君(次から敬略させて頂きます)と前々から話合ってた計画を実行に移す日がやって来た

まずはその前に、初のパーマネントをかけるため、ユウキのおふくろさんが経営している美容室へ行った

初めて足を踏み入れる女性の園に心臓は異常に高鳴った

カランカラン
ドアを開けると床屋さんとはまた違った匂いが漂っている

「いらっしゃい」

「どうも…」

「それじゃ、先ずシャンプーするから、そこに座って」

「はい」

そう言って指示されたイスに腰かけると、突然背持たれが倒れた

「ギャ!」

かなり焦った
(女の人は寝ながらシャンプーするんだ〜!)

すると、今度は顔にタオルを被せられた

まるでこれから手術でもされるかの様で不安になった

シャーーー

シャワーの音が聞こえ始めた

「おー。寝ながら髪を洗ってもらうのも中々いいものだな」

次第に不安感は安らぎへと変わっていった

洗ってもらってる最中に、顔を覆ったタオルがずれて、ユウキのおふくろさんと目が合う度に、無言でタオルをかけ直すおふくろさん

そんな、おふくろさんに向かって、心の中でこうつぶやいた

「この照れ屋さん」


さてさて、お待ちかねのパーマネントですよ

一生懸命いろんなサイズのロッドと呼ばれるモノを探す、おふくろさん

何せ、昨日卒業したばっかりだから髪短け〜

「これだな」

そう言って、早速作業開始!

「い、痛でぇぇえ!頭皮剥がれる〜〜!」

「少し我慢して。髪短くて、巻きづらいんだズ」

ユウキが後ろで笑っていた

時折「うっ」といううめき声を挙げながらも、なんとか終了した

鏡を見ると、スゴいロッドの数だった

「欲を言えば、ロッドの色を統一してもらいたかったネ」

と言った次の瞬間
パーマ液なるモノをかけられた

「うぎゃあぁあぁー!あだ、あだ、あだま溶げる〜〜」

ユウキが腹を抱えて笑っているのが見えた


2時間後

ちょっとグッタリしながら
鏡に映る自分を見て

「なんだかサザエさんみだいだぁ…」
と感想を言うと

「そだなごどないよ。髪伸びっどイイぐなっから〜」
と言われた

ユウキが口を抑えながら、部屋を出て行った

………

す、すみませんっ汗

前置きが長くなってしまいました…

後編必ず今日中に書きますのでお待ち下さい


という事で


つ・づ・く
  

Posted by ⇒ガGラ at 00:00Comments(8)

2007年11月03日

もう一つの世界・六夜

やはり何故か分からないのだが、今度は寒河江のアラキが
「泊まりに来い」
としきりに言うので、またもや土曜日、学校からそのまま左沢線(通称ザワ線)に乗って、寒河江へと行った

初寒河江だったので、夜中までいろいろ(ここには書けない)案内してもらい、寒河江の夜を満喫したのでした

(そう言えば、ひさちゃんも寒河江だって言ってたっけなぁなんて考えながら)

充実したサタディナイトを送り、さて寝ようかと横になった途端

「わり〜ガジラ。今から山形に行く」
とアラキが言い出した

「ちょ、ちょっと、俺はどうなるのよ」

「一緒に来てくれ」

「わ、分かった」

そう言うとアラキは二階の自分の部屋から出てゆき、自分と私の靴を持って戻って来た

「?」

「じゃ行くぞ!」とアラキは部屋の窓を開け

屋根から電柱に移り、スルスルと降りて行った

「オイオイ」

なんでまたそんなところから…

「早く来い!」

もう何がなんだか解らないまま、アラキの真似をしながら兎に角下に降りた

今度はそこから走って、公衆電話に駆け込みタクシーを呼んだ

タクシーに乗り込み
「山形まで」と告げるアラキ

さすがにタクシーの運転手も、真夜中の不審な男二名
(内一人学生服)が気になるのだろう
しきりにルームミラーで我々を見ていた

ガ「で、どこさ行くのやぁ」
と聞くと
アラキは「取り合えず、お前はカズノリの家へ行ってくれ」
と言った

カズノリの家へといっても、もう2時半だぜ…


…タクシーは山形の深町
カズノリの家の前に止まった

そして「じゃ俺は、後で来るから」
と言い残し、アラキはそのままタクシーで行ってしまった

一人残された私

取り合えずカズノリの家に入ろうとしたら、門に鍵がかかっていた

「お〜い…泣」

仕方がないので塀をよじ登り敷地内へ入った

そして一階にあるカズノリの部屋の窓を叩いた

部屋の灯りが点き、窓が開いた

「な、なえだべぇ〜」

とカズノリが窓から顔を出した

後ろには二人の小学生の弟達が、少しビビりながら覗き込んでいた

「と、取り合えず寝かせてくれ〜」

私はそのまま朝まで爆睡

後から来ると言ってたアラキは来なかった


朝…

カズノリに昨夜の一件を話すと、突然笑いだし

「アラキは彼女のところへ。そしてお前は俺のところへ」
と言うと、また笑いだした

「?」

「先ずはメシでも食え」
と言われ、茶の間に行くと、カズノリのおふくろさんが私を見るなり

「ガジラだっけのがぁ〜」

「?」

「夜中に家の前に車止まったなって思って、時計見たら3時だっけ、3時!」

「あああ。それが私です。間違いないです。あはっ」

朝食を頂き、私はカズノリの家を出た

今までで、一番長い土曜日を過ごし
日曜日だというのに、学ランに学生鞄を持ち、トボトボと駅に向かう一人の男子高校生が、そこにいた


  

Posted by ⇒ガGラ at 00:00Comments(10)

2007年11月02日

もう一つの世界・五夜

あれは確か、クリスマス間近の日曜日の夕方だった

七日町のメインストリートはクリスマスの飾り付けがされ、各店からはクリスマスソングが流れていた

道行く人が、みんなハッピーに見える
そんな夕暮れ

私は躍る心を抑えつつ、待ち合わせ場所の映画館(シネマ旭)へと向かった

今日の格好は、ネクタイにジャケット、それにダッフルコートを着込んで挑んだ

時計を見ると待ち合わせの時間の10分前だった

ひさちゃんはまだ来てない
「よし。間に合った!」

ホッとした瞬間

「よーっガジラ!」

誰かが私を呼んだ

丸坊主頭のカシワイだった
(あえて敬称略で呼ばせてもらいます)

カ:「何、お前もルパン観に来たの?」

(こっちのセリフだっちゅ〜の)
ガ:「んだよ」

カ:「なに〜、随分ツかして(気取って)いるんね」

ガ:「映画観る時は、いつもこの格好なんだ!」
(勿論ウソである)

カ:「ふーん」

そんな会話をしているところに、ひさちゃんがやって来た

ひ:「こんばんは……あら?カシワイ君」

実はカシワイもペーパームーンの常連仲間の一人

ひさちゃんの、うれしそうな、悲しそうな、そんな複雑な一瞬の表情を私は見逃さなかった

ガ:「じゃ、入りましょうか」

カ:「んだな」
(お前に言っていねズ)

ひ:「今日は随分カッコイイね」

ガ:「今日は特別ですから」

カ:「映画観る時は、いつもこの格好なんだど」
(うるさいよカシワイ!)

ひ:「(笑)そうなの」


場内は、まばらな客で、席も沢山空いているにも関わらず、私、ひさちゃん、何故かその隣にカシワイという席の並びになった

(さあ皆さんご一緒に!カ・シ・ワ・イ〜)


1978年
ルパン三世劇場版第一作目
のちに【ルパンVS複製人間】

おもいっきりアダルト対象に作られた作品で、難しい過ぎて内容が分からない、それどころか、過激なお色気シーンには目のやり場に困った

もしこれが【カリオストロの城】だったら、もっと違がったロマンスの展開になっていたかも知れないと、未だに思うのである

映画が終わると
カシワイが

「これからメシでも食べていがねが?」
と言い出した

すると、ひさちゃんが

ひ:「私、これから用事があるんだ」
と言った

ガ:「えっ・あ、実は僕も用事があったんだ…」

ひ:「えっ!そ、そうなの…それじゃ…また…ね」

と言いながら彼女は小雪の舞い散る夜の街に消えて行った



カ:「用事って何?」

ガ:「………」

カ:「なぁ、メシ食っていがねが」

…………


その後、ペーパームーンは突然、経営者が変わり、ひさちゃんも辞めてしまいました

あれから30年

今はAZ(アズ)七日町というビルが建ち、全くあの頃の面影はなくなっています

でもママにもらった、ひさちゃんの写真が一枚…

今も昔のままの笑顔で引き出しの中に……
  

Posted by ⇒ガGラ at 00:00Comments(19)

2007年11月01日

もう一つの世界・四夜

七日町通りから西に入る道沿いに、昼間は喫茶で、夜はスナックの
【ペーパームーン】というお店があった

黒一色で統一された店内は実にカッコ良く

私を含めて5〜6人の仲間のたまり場だった

そのお店は、25歳くらいのママと、20歳のひさちゃん、二人でやっていた

今思うとひさちゃんは、私より3〜4歳しか違わないのに実に大人っぽい感じの女性だった

学校帰りにちょくちょく行ってるうちに、私は次第にひさちゃんに淡い恋心を抱いていった

しかし、こんな心情を仲間に語ろうものなら、お節介好きの連中の格好の餌食になるのは分かっていたので、誰にも言わずに黙っていた

ところが、さすが商売柄?ママに気づかれてしまった

ある日

カウンター越しにママと二人っきりの時に

マ:「ガジラさんって。もしかして、ひさちゃんのこと好きなの?」
と聞かれた

ガ:「エッ!ああ……あ、はい」

マ:「ひさちゃん彼氏いないって言ってたよ」

ガ:「あや。そういうんじゃなくて…あ…」

マ:「今度、私が機会を作ってあげるからね」

ガ:「そ、そんなぁ…はい。お願いします…」


それからしばらくしたある日

もう12月だというのに、カウンターでアイスコーヒーを飲んでいると

ママが唐突に

マ:「あっ。そう言えば、ひさちゃんってルパン(三世)好きなんだっけよねぇ」
と言い出した

ひ:「えっ?はい」
と、少し照れながら、ひさちゃんが応えた

マ:「あのさぁ。今、映画館でやっているルパンのチケットお客さんに貰ったんだけど、ひさちゃん観に行かない?」

ひ:「えっ!」

マ:「あっ!ガジラさんもルパン好きだって言ってたわよねぇ〜」
(ウインク)

(いや、一度もそんな事は言った覚えがない)

ガ:「あ、はい」

マ:「丁度二枚あるんだぁ〜二人にあげるから、二人で観に行ってらっしゃい!」

ひ:「えっ」 ガ:「エッ」
(ほぼ同時)


〜つづく
  

Posted by ⇒ガGラ at 00:00Comments(13)

2007年10月31日

もう一つの世界・三夜

夏に、蔵王でクラスの合宿があった

レクレーションの一つに肝試しというのがあった

怖がりの私は、驚かされるより驚かす方が安心だと、自ら驚かす係りに志願した
(この逆転の発想!なんて素晴らしいんだ!)


そして何日も前から準備をして、当日は、しっかりコースもチェックして、準備万端だった

夕食後

お化け係りは、所定の位置に着き、時間通りに肝試しは開始された

それにしても、昼間とは全く違い、辺りは灯り一つない暗闇だった

山だからね
(誤算だった)

早速、一組目が男女ペアでやって来た

「よし!今だ!」
と飛び出したのだが、何かにつまずいて、おもいっきりコケた
(誤算2だった)

かなり痛かった

それに、なぜか体中のあちこちがチクチクと痛かった
ようく目を凝らして見ると、周りはアザミで一杯だった

なぜ昼間気付かなかった?
瞬時に中島みゆきの唄が頭に流れた
『あたしは夜咲くアザミ〜♪』
(アザミ嬢のララバイより)
アザミの葉っぱの棘だった
(これまた誤算だった)

下手に動こうものなら、マジに体中傷だらけになってしまう
そう思った私は、終止、声を出すだけに撤した
(なんて機転の利くヤツだ。自分で自分を褒めた)

が、なん組かが終わる頃、ふと気づいた

目の前を通り過ぎて行く男女ペアが突然、羨ましく見えてきたのだ

も、もしかして…
いや、もしかしなくても、そっちの方が絶対良かったぁ〜〜
(最大の誤算だった)


ホテルに帰ると案の定、いい感じになっている男女が目立つではないか

私はと言えば…
体中擦り傷が目立つだけだった
(泣)
  

Posted by ⇒ガGラ at 00:00Comments(13)

2007年10月30日

もう一つの世界・二夜

「んーーまい五目中華の店が俺んチの近くにあるんだけと、ぐだぐない?(食べたくないかい?)」

と、オオバ君が話かけてきた

当時、それほどラーメンには興味のなかったので、五目中華という食べ物を、その時初めて聞いたのでした

「五目中華って何?」

「五目中華とはだなぁ…イカとか、肉とか、キクラゲとか、ウズラの玉子とか、取り合えず5個の具が入ってんのよ」

「ふーん」(後の一つはなんだろ?)

今では考えられないが、いくら「んまい」と言われても「たかがラーメンに、ワザワザ出向いて行くのかよ。面倒臭いなぁ」というのが本音だった

しかし、なぜかしつこく誘ってくるオオバ君に根負けして行く事にした

「そうか!行きたいか!」

「おいおい(汗)」

「ただし!その店は夜中にしかやっていない! なので仕方が無い、お前を俺んチに泊めてやる!」

「な、何?たかがラーメン食うのに一泊さんなねのがよ!」

「感謝しろよ」

「………」

という事で、次の土曜日に泊まる事になった

彼の家は七日町の裏通りにあった

彼の家に着くと
オオバ君は、深刻な顔で
「実はよ〜俺好きな人いでよ〜」
と言い出し、私は延々と彼の恋愛相談を受ける事になった

さすがに夜の0時を回ると睡魔が襲ってきた

ウトウトとしてると

「さあ行こうか!」
と起こされた

時間は1時半だった

なんだかボーとしたままオオバ君の後に連いてゆき、その五目中華のうまい店に向かった

彼の家から歩いて5〜6分くらいだったと思う

その店はビルの二階で、狭い店内だった

我々が座ると、奥の席に一人の水商売風の女性が座っていた

「どうよ。ここはその辺のバーやスナックの綺麗なホステスさんが、仕事の後に立ち寄る、いわばパラダイススポットなわけよ」

はぁ…なるほど、ラーメン一杯分の料金で、綺麗な夜の蝶が見れるというわけか…

「はい。お待ち」

目の前に置かれた五目中華には、どう数えても5種類以上の具が入っていた

確に、うまかった


何年か経って
また行ってみようとしたが、店の名前も場所も、全く思い出せなかった

そこで、オオバ君に聞こうとしたのだが、彼もまた行方不明で連絡のとりようがなかった

また食いたいなぁ…
夜の蝶…いや五目中華…
  

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